1.PRPと幹細胞とは何か

2.PRPと幹細胞治療の治療法の違いとは

3.幹細胞治療は遺伝的に治療する事も出来る

1.PRPと幹細胞とは何か

 PRP(多血小板血漿)と幹細胞の違いをご存知でしょうか。再生医療には大きく分けてPRP(多血小板血漿)ベースとSC(幹細胞)ベースの治療法があります 。これら二つを混同してしまう患者さんも多く、今回はこれら二つの違いについて説明したいと思います。
 まず、PRP(多血小板血漿)は正常レベルを超える血小板濃度を有する血液の成分で、血小板関連成長因子と血漿由来のフィブリノーゲンを含みます。血小板は組織の修復に成長因子を放出するため、傷跡の治癒で一番初めに起こる反応です。つまり、PRP(多血小板血漿)は自身の血液由来のもので血液から作ります。一方、SC(幹細胞)は自身の骨髄や脂肪から採取します。SC(幹細胞)は特定の刺激に基づいて特定の細胞や組織に分裂し分化する未分化で未成熟な細胞です。SC(幹細胞)はとても万能で、あらゆる細胞になります。つまり、分化したSC(幹細胞)は損傷した組織を取り換えて、特殊な機能を有した組織または臓器に特有な細胞になる事が出来ます。SC(幹細胞)はPRP(多血小板血漿)よりも、よりあらゆる細胞になりやすいと言えるでしょう。

2.PRPと幹細胞治療の治療法の違いとは

 PRP(多血小板血漿)ベースとSC(幹細胞)ベースの両方の治療法は、損傷した組織を正常に機能させるために同様の機能を果たしますが、その準備手順と機能には大きな違いがあります。SC(幹細胞)は成人組織から分離され、洗練された環境で培養され、通常治療に使用できるようになるのに数週間を要します。(当院では即日培養する方法も行っています。)一方、PRP(多血小板血漿)はSC(幹細胞)と異なり単純で、血液からの迅速に分離されて使用でき、準備が簡単であり幹細胞は含まれません。さらに、SC(幹細胞)ベースの治療法と比較して、PRP(多血小板血漿)の治療効果はかなり低く、再生可能性はそのような組織に存在する細胞に限定されます。

3.幹細胞治療は遺伝的に治療する事も出来る

 PRP(多血小板血漿)の主な利点は、保存施設を要せず準備が迅速であるということです。PRP(多血小板血漿)は自己由来であるため免疫応答として拒絶される心配もありません。一方、SC(幹細胞)はPRP(多血小板血漿)では適さない多くの変性疾患の治療に有望です。失われた組織への分化だけでなく、修復反応を調整する事も出来ます。また、SC(幹細胞)は、瘢痕(外傷が治癒した後に残る傷跡)の形成を減少させ傷を残りにくくする重要な遺伝子を遺伝的に調整し増強する事が出来ます。つまり、SC(幹細胞)は遺伝的に治療する事が可能です。なんて画期的な治療だと思いませんか。
 現在、PRP(多血小板血漿)ベースもSC(幹細胞)ベースも治療法として有望であり、従来では不可能であった治療を可能にしています。当院ではPRP(多血小板血漿)ベースの治療法もSC(幹細胞)ベースの治療法も行っております。当院では主にPRP(多血小板血漿)は脂肪移植やヒアルロン酸注射時に同時に注入し、定着率を高める増強因子として使用しています。SC(幹細胞)は顔の若返りの治療として使用しています。ご自身の症状に合わせて是非活用してください。

参考文献 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6306612/

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