1.幹細胞は従来不可能であった傷跡の修復を可能にする
2.骨髄由来幹細胞は重度の傷跡を治すことが出来る
3.骨髄由来幹細胞で傷跡のない肌を目指してみませんか

1.幹細胞は従来不可能であった傷跡の修復を可能にする

幹細胞治療で傷跡を治すことが出来る事はご存知でしょうか。幹細胞は皮膚組織の再生をする事が証明されています。幹細胞は失った組織を再生する事が出来るだけでなく、傷が治る過程を促進する事が出来ます。画期的な治療法であると思いませんか。今回はその幹細胞治療について紹介していきたいと思います。
 現在、傷の治療にはレーザーなど傷跡表面の治療が行われています。しかしながら現在のこの様な治療ではほとんどの場合傷跡は治らず、大きな傷跡は残ったままです。ニキビ跡によるクレーターや火傷跡のような深刻な傷跡では、現在の治療法を用いる事では、機能的だけでなく美的にも完璧な治療は望めないでしょう。したがって幹細胞治療が、完璧な皮膚再生への手段のひとつであると言われています。幹細胞治療は従来不可能であった傷跡の修復を可能にするのです。

http://www.ginza-clinic.org/saiseiiryou-media/2020/06/24/%e7%9a%ae%e8%86%9a%e3%81%ae%e5%82%b7%e8%b7%a1%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e5%b9%b9%e7%b4%b0%e8%83%9e%e6%b2%bb%e7%99%82%e3%81%ae%e9%80%b2%e6%ad%a9/

2.骨髄由来幹細胞は重度の傷跡を治すことが出来る

ここで、BM-MSC(骨髄由来幹細胞)を皮膚に注入し、形成外科による手術と組み合わせることで、重度の火傷の傷跡における筋肉の壊死の治療を長期的に調べた研究をご紹介いたします。細かな実験の説明が続きますが、お付き合いください。

対象は、放射線による火傷を負ったミニブタで、火傷から3か月後、壊死した部分の筋肉の切除手術を行い、BM-MSC(骨髄由来幹細胞)を注入するグループとしないグループに分け、術後1年まで経過を観察しました。

結果として、BM-MSC(骨髄由来幹細胞)を注入していないグループは、手術により、Ⅰ型とⅢ型コラーゲン(Ⅰ型コラーゲンは人体のコラーゲンの内9割を占める)を半永久的に沈着させ、毛細血管の数が減少し、脂肪を蓄積させました。しかしながらBM-MSC(骨髄由来幹細胞)を注入したグループではこれらの変化はみられませんでした。つまり、BM-MSC(骨髄由来幹細胞)の注入は、このような変性(退行性病変の一つで、細胞や組織に正常では存在しない物質が沈着ないし、正常でも存在するが沈着量や場所が異常なもの)を起こさずに、手術後の治療跡を治すことが出来ることが証明されました。

手術後、筋肉内の壊死組織の比較
control:手術後BM-MSC(骨髄由来幹細胞)を注入していないグループ
Flap MSC:手術後BM-MSC(骨髄由来幹細胞)を注入したグループ
BM-MSC(骨髄由来幹細胞)の注入により壊死が減少しているのが分かる

以上により、BM-MSC(骨髄由来幹細胞)を注入することで、放射線による火傷の傷跡を効率的に改善する治療であることが分かりました。

3.骨髄由来幹細胞で傷跡のない肌を目指してみませんか

当院ではBM-MSC(骨髄由来幹細胞)を用いた傷跡の治療を提供しています。BM-MSC(骨髄由来幹細胞)を用いた傷跡の治療では、従来の医療では治療不可能であった重症な火傷などの複雑な傷跡の治療を可能にします。傷跡のない綺麗な肌を目指してみませんか。最先端病院の形成外科や皮膚科で十分な経験を積んだ医師達によりあなただけの治療を提供いたします。最先端医療を用いた傷跡治療は、ぜひ当院にお任せください。

参考文献

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6225585/

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/trf.14836

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